歯科治療は「痛い!」というイメージをお持ちの方が大勢おられます。
院長の私も思いは患者様と一緒です。痛い治療は大っ嫌い!
小学生の頃に受けた麻酔注射の痛みは今でも忘れられません。
だから患者様には“あの痛み”を与えたくはありません。
今までも、これからも痛みの少ない無痛治療を基本にやさいい治療を心がけてまいります。
麻酔薬の薬効が向上した今日では、麻酔が効き始めてから一定の時間は痛みがほとんど気にならないほどになりました。
しかし麻酔薬を作用させるためには、多くの場合、麻酔注射が必要です。
この注射が痛いから「歯医者は嫌い!」という人も多いのではないでしょうか?
でもご安心ください。
当院では痛みがない、あるいは少ない麻酔注射の工夫を取り入れ実践しています。
麻酔注射の痛みは以下の3段階に分けられ、
各段階にあわせて痛みを軽減できるよう細かな工夫をしています。
麻酔注射は上述の“痛みを軽減する麻酔注射の工夫”が基本になります。
さらに麻酔薬を加温したり、電動麻酔注射器を導入するなどして、痛みのない麻酔注射を目指します。
事前に注射をする箇所に表面麻酔剤を塗布します。
この予備麻酔で針を刺す時の痛みをかなり軽減することができます。
お口の中は場所によって敏感なところと、そうでないところがあります。また痛みに対する感受性もかなりの個人差があります。
嘔吐反射でお悩みの方もいるでしょう。
このことから当院では2種類の表面麻酔剤を使い分けています。状況や部位によって作用時間を変えるなど薬効を高める工夫もしています。
注射の時の麻酔液と体温の温度差は痛みとなって現れます。
麻酔液を体温と同程度に温めておくことで、
麻酔液注入時の温度差による刺激がなくなり、
注射の痛みを軽減できます。
無理やり押し込む麻酔薬、注入には大きな圧力が必要です。
注射器を握り締め、注射針を刺し進めながら、やさしく、そしてゆっくりと麻酔薬を注入するのはなかなか困難です。
そこで当院では、麻酔注射の“安全性”と“痛みの軽減”を目的に開発された電動麻酔注射器を導入しています。
麻酔薬の注入スピードを目的にあわせて3段階に設定でき、また一定の圧力で麻酔薬を注入する作業を電子制御の電動麻酔注射器に任せることができるためです。
注射針は細ければ細いほど痛みは小さくなると言われていますが、電動麻酔注射器なら手用注射器よりも細い注射針が使用でき、これもまた大きな魅力です。
歯科医師は注射針を刺し、針先を進め、停止するという作業だけに集中できます。
若干の余裕がうまれ、麻酔注射の時の患者様の反応をより敏感に感じ取ることができることも、痛みの少ない麻酔注射の極意です。